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りみっとぶれいかーず!――Road to the Circuit――


 第8話で使用されている語句

◆煽る
 車間距離を詰めて前の車を速く走らせること。もしくはヘッドライトのパッシングで競争をたきつけること。
 事故に繋がる行為なのでやめましょう。

◆慣性ドリフト
 荷重移動(フットブレーキ)だけでドリフト状態に持っていく、高度なテクニック。
 ヨーモーメントを利用して荷重移動だけで発生させる(旋回方向のアウト側の前輪へトラクションを与える)のが難しい。
 ドリフト上がりのレーサーが強いのは、この『滑った状態の車』を操作するテクニックを持っているから。
 はっきり言って、鬼のように難しい。レーサーである土屋圭一は、3年間練習に練習を重ねて自分の車の特性を知ったという。

◆トルクステア
 FFに特有の前輪に引きずられてステアリングに抵抗を受ける現象。
 特にパワステの無かった時代、強力なエンジンを積んだライトなFFではステアリングが暴れる程だったという。
 実際パワステやボディ剛性等技術の発達がなければFFでスポーツするなどという事はならなかっただろう。
 尤も、ホンダは既に10年前からFFで充分なスポーツカーを提供し続けているが。

◆現行型
 ここではEKの事。シビックのように何代もモデルチェンジした車は『シビック』と呼んでも何代も走っている事がある。
 このため、その時に新車で買える車を指して言う。
 ちなみに今はEP3、EU型が現行型で、先代といえばEKを指す。

◆テストドライバー
 レーサーとは違い、特殊な技能を有するドライバーのこと。
 極限状況下や耐久試験など実際に販売する予定の試作車を乗り回すドライバーで、別に特殊なライセンスは必要ない(はずです)。
 藤田浩之はホンダの社員であり、そう言う部門に所属しているということだ。
 実際に鷹栖のテストコースを走り、様々なインプレッションを行うドライバーなので、ホンダ車の乗り味や完成度は彼らによってきまる。
 ホンダはニュルンブルクへ出張させて走り込みをするなど、開発費用をまるで投げ捨てているかのように扱う。
 そのためホンダのテストドライバーはその腕前も経験もかなりの物が要求される。


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