りみっとぶれいかーず!――Road to the Circuit――
第6話で使用されている語句
◆モータースポーツ
F3000、F1を含め、某耐久レースや自家用車でやるサンデーレースなどを含め、本来サーキットと言う閉鎖空間で実施される物。
グラベル・ターマックの連続するラリーなど、公道を一時閉鎖して行う物もある。
Motor、原動機を使ったレース(スポーツ)なのでこう呼ばれる。
◆ニュートラルステア
記述の通りであるが、速度が出ている場合、タイヤのグリップにもよるが通常切れ角よりも浅くしか曲がれない。
これを『アンダーステア』という。
特にFFは頭にエンジン、ミッション、必要な物のほとんどが納められてしまっているので重量バランスから回頭性が鈍い。
MR、RRの車はバランスから回頭性が良いものの、ヨーモーメントに引きずられてオーバーステア気味の傾向が強く、ピーキーでスピンしやすい。
オーバーの方が早く曲がれるものの、アンダーの方が実は安全なのである。
操作性、居住性から現在はFF-AT、パワーと部品点数のバランスから直列4気筒がほとんどの車に見られる。
◆ヨーモーメント
ヨーというのは車の上から見た、コーナリング中の車体の動きのこと。
要するに旋回方向に車の向きが変わる力のこと。これが発生しないとアンダー、強すぎるとオーバーになる。
単純に、『横G』に引きずられるのはこのモーメントと関わりがある。
◆ボディが大きく軋み
一般的な普通乗用車は、かなり脆弱に作られている。
100km/hで分解するほど弱くはないが、120km〜200km前後の高速走行が連続するモータースポーツには普通耐えられない。
特にヨー、ロールなどでボディが捩れるため、接合部や溶接部、ちりなどでこの手の軋みが発生する。
これを防ぐには『ボディ剛性をあげる』こと。
具体的にはスポット溶接数を増したり、リベット打ったり、ステンやアルミのパイプを使って固める等行う。
簡単で手軽なのはサイドシルにウレタンを充填することと、市販されたストラトタワーバー(ストラットはサスペンションを納める部分をさしていると著者は聞いている)を使う。
要するによじれがあると、タイヤが逃げてそれだけトラクションを失いやすいということなのだ。
◆以前
祐介が関わった、月島拓也の起こしたとある事件のこと。
月島拓也の記憶は無いが、性格が変わったわけではないので……
◆黄色いライト
ハロゲンランプ。
今でこそHIDが流行っているが、LEDやHIDなどの白とは一線を画し、黄色い。
別にフォグやスモールの黄色ではないので注意。
◆レギュレーション
規定のこと。たとえばWRCグループAでは使用する車はほとんど改造できない、など(具体的でなくてスマヌ)。
簡単にはボクサーの重量制限にも似ていて、ターボを総排気量と換算するなど様々な規定が存在する。
無論草レースでそんなものはないので『なんでもあり』な峠マシンや首都高最速仕様などが有るわけだ。
月島はそこで「車検に通らなければならない」など、まじめなんだかふまじめなんだかよくわからない哲学を持っている。