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りみっとぶれいかーず!――Road to the Circuit――


 第4話で使用されている語句

◆グリル
 ぎとぎとではない(笑え)。
 蓋、程度の意味。通常前面でヘッドライトの間に入るインテークを含む部分。
 何故かホンダではEG以前の車には非常に少なく(ほとんどないと言っていい)、そのため独創的なデザインだった。
 普通ラジエターやクーラーのコンデンサーが搭載されていて、網状のインテークを形成している。
 最近のホンダ車では大きなスリットにしたり蜂の巣(ハニカムメッシュ)状の網にしている。
 EGではバンパーが大きく開口部を持っていて、ラジエターはここに搭載されている。

◆オーバースペック
 シビックであれば200馬力も在れば暴れ馬になる。
 はっきり言って操作が難しいだろうに、世には400馬力オーバーのシビックや600馬力とかもあるらしい。
 FFでは重量配分の利点がスタート時に生きてこないため、ホイルスピンを抑える手段が必要になるだろう。
 なお0-400mはFR有利というのはスタート時のピッチングによるリアタイヤのトラクションアップによる。

◆NSXを除けば
 このEG6が当時コンパクトスポーツだった証拠である。
 なお『スポーツコンパクト』というと別な印象を与える(スポコンという)。
 だがスポコン仕様が似合うのはシビックだと思うのは俺だけではないはずだ。
 EGよりもEK、スポコン仕様シビックは『やんちゃ坊主』といった可愛らしさを持っている。
 それでいて本当に速いのだから始末に負えないと思わないだろうか?

◆メカニカルノイズ
 シビックはエンジン音が意外とコクピットに響いてくる。
 悪くないのだが、防音処置(デッドニング)が悪く、とてもステレオを聴けるような車ではない。
 まあ、エンジンが悪いと言えば悪いんだが(笑)。
 シングルカムのD15Bはまるでモーターのように甲高く鳴くので五月蠅くはないが耳に残る。
 ツインカムのB16Aはかなり低い、唸りのようなまさに『エンジン』と言った感じの音を奏でる。
 ターボエンジンみたいに低いエグゾーストと五月蠅いエンジン音とは違う。

◆ワインディング
 ワインディングロードというと『峠道』のこと。
 転じてこれだけで通常峠を指す。

◆レッド
 レッドゾーン。タコメータに赤い色で示された危険な回転領域のこと。
 レブリミットは勿論レッドゾーンにある。
 普通そこまで回すことはないし、回すとエンジンに負荷が大きすぎて良くない。
 レシプロエンジンではピストンの上下動に対して回転する為、このピストンの重さのバランスをとるチューニングによりレッドゾーンを低減することもできる。

◆ロール
 コーナリング中に車が示す挙動の一つ。
 アウト側のサスペンションが沈み込む外回転モーメントのことで、これが大きいと内側のタイヤがトラクションを失ってアンダーを出す。
 ファミリーカーでサスペンションを固めないで走ると、間違いなくこの『ロールアンダー』が出て曲がりきれずに飛び出す。
 サスを固める理由はこのロールをできる限り防いでコーナリングする事にある。
 そのためサスキットを入れるだけでコーナリング性能が上がるのは当然なのである。
 またロールを抑えたコーナリングで、視線が傾かない事を「フラットライド(平面をなぞる)」と言われ、ドライバビリティの指針ともされる。
 もっとも…サスペンションの調整(アライメント等)は奥が深く非常に面白いので一言で語り尽くせない。


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