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力説。

「こらぁっ」

  ぱぁん

 修羅場に響くハリセンの音。
 ちなみに玻璃扇ではない。決して破裏扇でもない。
 張り回す扇だからハリセン(本当か?)だ。

 嘘。

 閑話休題。
「和樹ぃっ、お前今度のこみパのネタ判ってるんかいっ」
 宙を舞う原稿の吹雪。
 一緒に書いていた詠美までふみぃと縮こまっている。
「わ、わかってるよ」
 今回の合作本は若干捻って作る事が決まっている。
 お題は『美少年』。
 ちなみに詠美は『日本酒美少年』をネタに書いているらしいが…
「だったら、この絵はなんや!」
 小気味良い音を立てて和樹の目の前に原稿が叩きつけられる。
 にっこり笑う美少女モドキの少年が表紙なのだが。
「ええか、美少女の性別を変えただけやったらあかんのや。それやったら美少女と変わらんやろが!」
 ほう。
 思わず和樹は唸った。
 辛味亭を支える芯(根性?)のある『質』は、こういった彼女のこだわりのなせる技だろう。
「さすがだな、うん、その通りだ」
 納得する和樹。
 そこへまだ少しびびってる詠美が、おどおどと訊く。
「そ、それで、結局どうなのよ、小パンダ。美少年ってどう書けばいいのよ」
 彼女の問いに、由宇はない胸を思い切り張って腕を組む。
 見下ろすような目つきで詠美を見つめ…
「ええか。美少年はふわふわ、つやつや、さらさらやなかったらあかんのや。
 短く刈り込んだ髪がふわふわしてて、日なたの匂いがして、つやつやしててもさらさらしてないとあかん。
 これや。あのヒヨコみたいんがいいんや!」

  じとっ

「なな、なんや、なんや二人とも」

  じとっ

「な、な、なんでそないな目でうちを見るん?なんや、ちょ…ちょい待ちぃや、うちは、うちは一般論をやな」
 たじたじたじたじ。
「…う、う、うわあぁぁぁぁぁんんっっ」

 その年、辛味亭は急遽キャンセルして、代わりに詠美のCat or fish?が出たとか出なかったとか。
 後、由宇はショタコン呼ばわりされる事になるが、それはまた別のお話…か?


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