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Cryptic Writings

 ネタ暴露

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Chapter 1(痕編)

主な登場人物
 柳川祐也
  26歳。県警所属、捜査1課の刑事。彼はキャリアなどではなく、実際には
     大学卒警察学校卒業、一つ事件解決にかなり寄与した功績により
     一つ階級が早く上がっているらしい。(ほんの1年だけだが)
     彼の裏設定はまだまだあります。
     『痕』のえーじ流解釈です。

 柏木耕一
  20歳。次郎衛門の末裔。しばらくこいつにも活躍願います。
      無論、裏設定にばきばき関わってます。
      『柳川+耕一』は外せない構図ですから。

 柏木 梓
  18歳。彼女は耕一LOVEです。
      なんです。そーだってば。間違いなく。
      次女で(千鶴さん程苦しい位置ではない)結構奔放に生きてた風。
      でも鬼についてはあまり深く関わっていないだけに、このままではやっぱり不幸か。
      妹の面倒見も実は良く、特に楓に対しては優しい(という勝手な設定です)。

 長瀬刑事
  ?歳。柳川の上司。柳川と昔の自分を重ね合わせることが多く、結構面倒見が良い。
      但し、何を考えているのかはさっぱりである。
     単なるぼけたキャラにしようと思って失敗した例。
     仕事上の上司って言うのは、ぼけぼけでも仕事に関してはどきっとさせられるほど鋭いもので、
     その人間性に惹かれるんだと思います。

 オリキャラ率 = 0%
 但しエキストラを除く。

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まへがき

 このChapter最大の目的は、『らぶらぶ梓』でした。(だから他のキャラがあんなの。楓ちゃんもあんなの)
 残念なことに大失敗に終わりましたが。

 二次的な目的としてあげた『痕の柳川』は結構うまくいったと思います。

 もう一つ、自分の中で目標としていたものが『予告編』ですね。
 次回予告を書きたくて書いているような物です。

 それでですね、Chapter:2予告編はかっこよく予告してます。
 今回みたいにただのプロローグではありません。

タイトルの由来
 
 知っている人は聞けばすぐ分かりますね?
 "MEGADETH"のアルバムです。
 Chapterの名前も、やはりある曲名から取っています。偏らないように、別のアーティストから。
 恐らくChapter2のタイトルを見ればぴんとくるのではないかと。

 このように私えーじは何をいつも聞きながらSSを書いてるかと言うと。

  Brind Guardian
  Holloween
  Gamma Ray…

 HM、それもほとんどがジャーマンという偏ったものばかりです。
 ちなみに、Two Heartという松本嵩春(現UJ上で「アガルタ」連載中)せんせの作品のタイトルの付け方も、自分の好きなアーティストからでしたんで。はい、もろ真似しましたね。

 各話ごとのタイトルは、できる限り短く、その話で最もキーワードになる物をと思ったんですけど。
 はは、半ば思いつきになってしまいました。
 ものによっては、タイトルのお陰で内容が決定した物も…

 では、恒例の各話ごとのネタ晴らしを。

ねたばらし 第0話

 言うまでもないっすね。楓ちゃんのシナリオをクリアした後、例の猟奇殺人事件が起こるという想定です。
 ゲームシナリオ的には『楓ちゃんのシナリオ』の後に『柳川のシナリオ』と言う風に進んで下さい。
 それがゆえの『予告編』だったんです。
 誰が見ても『予告編じゃねーじゃねーか!』という風にみえるかもしれませんね…
(実はこの話、プロローグで、第1話の頭に有った物を切り取っただけでした)

ねたばらし 第1話

「あの時の薬が、最近になってこの辺のあちこちで見つかっているんだ」
 俗称をEden's Apples、日本名を『知恵の実』という。
  解析した結果、この薬はダウン系に特殊なアップ系を微調整して混合しており、
 調合した割合を変える事により特定の神経を興奮させる。

 いや。実はそんなに手の込んだことをするつもりではありませんでした。
 よーは理屈が通れば良いんです。
 『あの薬は一体何なの?』
 んじゃ、これでどう?って感じです。
 今回、中心になりますしね。
 ダウン系というのはモルヒネやら『眠くなる』タイプと言えば良いのでしょうか…
 アップ系は使用者を『ハイ』にさせる作用があります。コカインやらですね。
 前者が神経を麻痺させる(痛み止め等使用されています)のに対して、
 後者は神経を興奮させます(だから目が覚める―覚醒剤ですね)。
 戦場で使用された軍用麻薬というのもほぼ同様と考えて下さい。
 三日三晩どころか、一週間も寝ずに肉体労働すればこういう薬に頼らざるを得なくなる事もあるんですよ。
 知り合いにテストで使おうと考えた奴がいたが…←そこまでするか?

 私は有機化学はやりましたが薬学には手を出してませんので詳しくは説明できません。
 所詮、雰囲気作りの小道具と思って下さい。
 
 新たに薬物取り締まりを強化するためにその対策本部を作る事の発表がメインだった。

 すみません。資料が『空想科学刑事読本』なもので、実際に警察ではどうなっているかわかりませんでした。
 特定の事件の対策本部と思っていただいて結構です。ようは薬がらみの殺人事件が頻発しているので、ひっくるめて
 一つの事件にしたって感じです。

ねたばらし 第2話

 「駅前まで買い物に来てたんだよ。
そこへ、何かわめきながら次々に通行人をナイフで刺すって事件に…
それで、楓は真後ろから二回刺されて…」

 丁度原稿ネタつきたなーって時に、渋谷の東急ハンズ前での通り魔事件?
 無差別殺人?が起きたので『戴き!』って思ってネタにしたんです。
 (だからそう言う感じに仕上がってるでしょ)

 ところが、その直後(掲載後?)にトラックに乗った男が通り魔殺人をやりましたね。
 参りましたよ。
 SSのネタならまだしも、実際の事件のネタにしないで欲しい。
 でもSSの不気味さが盛り上がったのでよしとする(いいのか?)
 時事ネタは風化してしまうんだけどね…
 

 ねたばらし 第3話

 
  ぱき

 喩えようのない感覚――乾いた空気が割れたような音が聞こえたような感覚が襲う。
 柳川を中心にして冷気が放たれているようだった。
「俺は警官だ」
 冷ややかな殺気を孕んだ風に混じって、彼の声が響いた。
「暴行、傷害未遂の現行犯だな」

  ぐるるるる…

 勿論返事など期待しない。

 自分が気合い入れたアクション(格闘)シーンというのは、スピード重視で書くために
 見ようによっては出来が非常に悪いことがあります。
 vladサマのような描写は自分には苦手で。
 だから、一度読んでも分からないような書き方をします(わざとか?)。
 『映画のような』文章を目指してた頃のくせですね。

 さて、上記のシーンですが。
 他人の前で『鬼』になれないから…
 ではありません。
 では、

 力をぎりぎりまで開放した右手が、まるで空を斬るように柳川と男の間の空間を走る。

 とありますが、これも嘘です。
 実際には…
 書けません。まだ伏線として思っていて下さい。
 

ねたばらし 第4話

 
 薬に有名も何もないと思うかも知れないが、たとえば『スピード』と呼ばれる薬は、
 恐らくドラッグパーティでは最も有名だろう。これもカクテルの一種である。
 また重曹にコークを混ぜた安価な『クラック』と呼ばれる薬なんかは
 アメリカでは小学生でも買えるという事で問題になった。
 ちなみに日本で売られているスピードはクラックである可能性が高い。本来スピードは蒸気吸入では使用しない。
 だが、薬の種類というのは何千とある。カクテルまで含めればそれこそ星の数あるのだ。

 相変わらず、です。気に障った方や『これがほんとうなんだ!』という真実を知っている方。御連絡下さい。
 自分もこういう話には興味有りますので…

 印刷されたラベルに書かれている文字は全て英語だったが、紙とインクである程度判別したらしい。

 本当ですか?って俺が聞くな。
 要は海外ではあまり使用されていないものという程度ですねー。
 本当にここまで分かるの?というぐらい日本の警察は調べてますからね。
 分かるんでしょう。って、俺が書くな!
 

ねたばらし 第5話

 『メイドロボ?…やはり、そうか』
「重武装に改造された奴だ。どうやら…関わりはありそうだな」
 耕一は電話口で梓に支えられている。
 右脇腹から幾つか左にまで抜けた刃を含めて7発の刃によって、彼の腹部はぐしゃぐしゃになっていた。
 驚異的な再生力でかろうじて息があるが、失血した分は簡単には補えないようだ。

 若干、この前後の内容についてはインターミッションで書きます。

「はい。しかし、もしこれが妨害工作であるならば非常に有効ですね」
 長瀬はむうと唸った。
「…そうだな…うん、確かに」
 署内のビデオカメラは――恐らく妨害電波により――初めからほとんど映っていなかった。
 コンピュータによる解析で、侵入者を特定することができた。が。

 …カメラその物というよりは、磁気情報にノイズを入れてます。

 …そして、血。
 意を決して躍り込んだ。
「う」
 今まで気がつかなかったのが不思議なぐらい、血に溢れていた。
 そこは事務室のような作りで、4つの事務机を向かい合わせにしてコンピュータを並べている。
 こちら側から見えなかったが、机の下や向こう側のディスプレイやらには大量の血痕が残っているだろう。

 そうです。油の匂いが血の臭いをかき消してます。良くあることです。

 あまりに精巧にできているからだ。こうして無表情に横たわっていると人間の死体にしか見えない。
 念のために銃を構えたまま、彼は奥の死体を見ようと左手の方を回る。
――酷いな
 もう判別がつかない位に引き裂かれていた。頭は砕け、胸が大きく抉られている。
――…人間業じゃないな
 彼はメイドロボの方を向いた。

 誰がやったんでしょう?って、これは伏線です。

 パルスモータがまるで引きつけを起こすように何度も何度もロッドを前後させる。

  じゃぁああああ

 白煙が上がる。
 柳川は壁に両足がついた。
 HM-13が急に、がたがたのフレームを酷使して動き始めた。
 

 これは、前回耕一をあれだけ痛めつけたHM-13改です。
 白煙は、燃料である液体水素です。
 本来使用されているフレームでは、とても重武装出来ません。
 改良点のみ、次にあげます。

 フレーム:特殊合金及び構成
  戦車でも彼女を壊すことはできません。フレームの一部に超弾性金属と形状記憶合金のハイブリッド構造を使用しています。
  なお、強度を著しく上昇させたため、重量はとてもここに書けません(^_^)。

 髪:アルミナ系セラミック繊維
  はて?どんなものでしょうか?放熱量は恐らくかなり良いとは思いますけど…

 ジェネレータ:燃料電池オンリー
  マルチにも過負荷を掛けた際に自動的に切り替わるように搭載されていますが、発電量の関係でこいつのみです。
  戦闘状況が発生した場合、燃料である水素を大量に消費しますので補給を受ける必要があります。
  また、通常補給なしで四日、戦闘状況下で丸24時間の行動が可能です。

 兵装:???
  秘密です。

 人工筋肉:パルスモータ
  本来使用されてる人工筋肉ではある程度筋力に限界があるため(形状記憶合金を使用)、モータに換装。
  ロッドが前後することで筋肉の代わりをします。
 

 以上です。尚、メイドロボのスペックに関しては勝手な解釈が幾つか存在しますが…
 気にしないで下さい。

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